コロナで自宅療養していました。禅語で振り返る・・・

日常のこと

令和3年の夏、無症状でコロナ陽性に

世間を長く騒がしているコロナウイルス。皆さんも毎日気を付けて生活されていることと思います。僕は都内に平日は出勤しています。当然、東京の新規感染者数をニュースで見るたびに、都内に行くのは怖いなぁと思っていました。オンラインのZOOMなどを活用していても、現地に赴く必要は時には出てきます。ある意味怯えながら、しかし仕方なく出勤していました。そんな僕はお坊さんですので、お盆が近づく8月の頭に地元に帰省をしようかなと思い、病院で3万円もするPCR検査を受けました。すると検査を受けた当日に、病院から思いがけない電話がかかってきたのです。

予定変更、自宅療養のはじまり

その電話で僕は、コロナ陽性だということが告げられました。検査を受けた日から数えて2週間前から、僕は都内の職場以外で出かけた場所はスーパーやコンビニくらいで、無症状でした。帰省をする前に一応受けておこうという気持ちでPCR検査を受けたので、この突然の知らせに正直驚きました。帰省ができず、お盆のお勤めも手伝えないことを地元の師匠に知らせ、荷造りしたものもすぐに荷解きしました。

翌日に保健所から電話で指示があり、約10日間の自宅療養が指示されました。無料で毎日3食分のご飯が届けられる配食サービスが利用できるとのことでしたので、ひとまず利用させていただくことに。すぐにトイレットペーパーやティッシュ、レトルトやお米などの生活用品も段ボールで家に届きました。

徹底した外出禁止で感じたこと

こうして突然始まった自宅療養生活、皆さんはどのように過ごすでしょうか。今回僕はラッキーなことに無症状だったので、やはり退屈に感じる時間も多かったです。僕が主に療養期間中にしていたことは以下のことです。

  • 仏教関係の読書
  • アボカドの世話
  • Netflixで映画を観る
  • 筋トレ
  • いつか旅行で訪れたい場所探し

僕の好きな禅語の1つに、「歩歩是道場」というものがあります。この言葉の意味は「我々の周囲全ては学びの場であり、どこいようとも常に学ぶことがあるということ」です。

これまでの人生で僕は、お坊さんになるつもりなのに大学は教育学部を専攻したり、留学に興味を持って1年間という時間を費やしてオーストラリアに行ってみたりと、どこか遠回りしているように見える選択をしてきました。しかし、それらの体験・経験一つ一つが無駄だと思ったことは一度もないし、今もかけがえのない時間だったと思っています。

禅語は生活を少し、違った目線でみさせてくれる

どうしてこんな話を差し込んだのか。それはただ退屈に過ごしてしまうこともできる自宅療養期間を、自分の捉え方次第ではとても有意義な時間にすることができることを伝えたかったからです。自宅療養に限らず、普段の自粛生活で家にいる時間、せっかくならやりたいことをできたらいいですよね。

加えて、コロナで家にいることしかできない環境でしか学べないこともあるかもしれません。それこそ僕は普段、絶対に読書をすることはないです。昔から読書が苦手で苦労したこともありました、、、。でも、自宅療養中にすることがなさすぎて読書をしてみたこと自体びっくりですし、それによって自分の視野が広まったことは新鮮でした。家事も捗ったし、いい期間だったかな?

歩歩是道場、自分の置かれた環境で自分のできること、学べることを意識して生活すること。僕はコロナ陽性になったことで改めて気づきました。


まとめ

そもそもコロナに罹らないことが一番ですが、感染者数も爆発的に増えている現在、どこで誰がかかっても不思議ではありません。今一度手洗いやアルコール消毒、マスクなどの予防を徹底して、生活を送っていきましょう。もし生活に時間があって暇なとき、禅語「歩歩是道場」を思い出していただけたら幸いです。

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